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人生も後半戦

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

小杉健治小説を読もう「声なき叫び」

好きな小説
声なき叫び 小杉健治

声なき叫び 小杉健治

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自転車で蛇行運転をしていた青年、高尾翔太が警察官に取り押さえられ、その後死亡した。
取り押さえる際に警察官が暴行を加えていたという複数の目撃証言があるにもかかわらず、警察は正当性を主張する。暴行は加えていない、翔太が暴れたので取り押さえただけだという。
翔太の父、宏は納得がいかない。翔太は障がい者で優しい性格なので暴れるような乱暴な性格でないという。
新聞記者の八田が宏に警察の嘘を一緒に暴こうと水木弁護士を紹介する。
水木弁護士は冤罪や警察、検察の隠蔽体質に立ち向かう素晴らしい弁護士だと八田はいう。
宏は八田と共に戦うことになるが、思いがけないトラブルも続出する。
隠蔽しようとする警察に立ち向かう水木弁護士たちの戦う姿勢に感動します。
小杉健治さんらしい子供を持つ親の愛情を感じる作品です。正義感の強い人におすすめのです。


書き出し
九月二日、午後六時。
広野ゆかりは着信音を聞いてテーブルに置いた携帯をとった。十分ぐらい遅れるという加田勇作からのメールだった。
返信してから窓の外に目をやる。ファミレス『マーメイド』の前は片道二車線の国道で、歩道はそれほど広くない。
すぐ先は上松二丁目の交差点だ。東京都に隣接する駅の、東京駅から電車で三十分ほどの松浦市上松という場所にある。