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人生も後半戦

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

小杉健治小説を読もう「疑惑 裁判員裁判」

疑惑 裁判員裁判 小杉健治

被告人は保窪耕平52歳
保険金詐欺目的で妻を殺した容疑がかかっていた。
保窪は、前妻の死亡時にも保険金を受け取り、疑われた過去があった。その時ワイドショーなどで大きく取り上げられていた。
弁護士の鶴見は、過去の事件の先入観を裁判員たちが持ってしまうことを恐れた。
裁判がすすむにつれ、鶴見は保窪が何かを隠していると感じた。
一方、裁判員になった鳴沢だが、熊本に住む友人に会いに行き水前寺公園などを案内してもらった。その時幼少の頃に、ここ熊本に来た記憶がぼんやりとよみがえってきた。
鳴沢は、その時に父親が一緒だったかもしれない、それを調べようと思った。
母親は未婚で鳴沢を産んでいたので、鳴沢は父親を知らない。
母親も鳴沢が幼少のころに亡くなっていた。
祖父母も父親については口を閉ざした。

父親には別に妻子があり母親とは不倫関係だったのではないか、そんなふうにも疑った。
鳴沢は父親について調べはじめた時に保窪耕平の裁判の裁判員となったのだ。
鳴沢は裁判所で被告人の保窪と目を合わせた時、被告人の自分の顔を見て驚いた様子が気になった。


小杉健治さんの本は、これまでに「父からの手紙」「絆」を読みました。
この「疑惑 裁判員裁判」「父からの手紙」「絆」と似ているところはあります。
私は小杉健治さんの作品のなかで裁判のシーン大好きで引き込まれますが、この「疑惑 裁判員裁判」も鶴見弁護士の尋問シーンがよかったです。
それから、これは裁判員裁判ということで裁判員それぞれのの性格、考え方が違うので、話し合いのシーンも面白かったです。
裁判がすすむにつれ、少しずつ見えてくる。これが小杉健治作品の魅力です。