\u003Cscript async src=\"https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-2307116921594807\" crossorigin=\"anonymous\">\u003C/script>

人生も後半戦

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

おすすめ小説を読もう 大事なことほど小声でささやく 森沢明夫

おすすめ理由
それぞれの章が短編になっていて読みやすかったです。
どの話もトレーニングジムに通う個性的なジム仲間たちの苦悩や闇を解決していくストーリーになっています。
誰もが経験したことがありそうな悩みで、共感できるところがたくさんあります。親子や夫婦の関係、恋愛の告白、仕事のトラブルなど。
世の中、ちょっとしたすれ違いからギクシャクするものですが、うまく歯車が噛み合えば幸せになれます。
そのきっかけをマッチョなオカマ、ゴンママが与えてくれます。
笑いあり、涙ありの感動ストーリーです。

本田宗一の追伸
本田宗一はパッとしないメタボな中年。家族のためにと仕事に励むが辛いことも多い。ある日見たスポーツクラブのちらしを、きっかけにスポーツクラブに通うようになる。そこで知り合ったゴンママの影響から、人生が楽しくなる。
年頃の娘も本田を敬遠していたが、少しずつ変わる。娘とのトラブルもあるが最後の娘の手紙にベタながら感動します。

井上美鈴の解放
人気漫画家の美鈴は、忙しく休息がない。実家に帰ることも出来ない。二十五歳なのに恋愛も出来ないし、旅行にも行けない。仕事以外で唯一やってるのはスポーツクラブ。そこでゴンママと知り合う。
ゴンママは美鈴に「自分に騙されてはいけない」とアドバイスする。
締め切りに追われ苦しむ美鈴を救うゴンママ。
忙しいと思ってる人は少し目線を変えてみるのもいいのかも。

国見俊介の両翼
国見俊介は大人たちに、社会に冷めてしまった高校生。大人はサイテーだと思っている。学校では友達も彼女もいない。父親と二人暮らしだがほとんど会話していない。そんな俊介が唯一楽しめる場がスポーツクラブだった。そのスポーツクラブに俊介の小学校時代の同級生の恵那が入ってきた。恵那にたいして恋心が芽生えた俊介だが素直に告白できそうにない。
そこでスポーツクラブの大人たちが余計なお世話をする。余計なお世話をする大人たちはサイテーではなくサイコーだと思う。

四海良一の蜻蛉(とんぼ)
四海良一の娘の葉月は三年前小児がんで短すぎる生涯を終えた。四海はそれを受け入れられず、そのうち妻の由佳ともギクシャクする。四海は夫婦の沈黙に耐えきれずに話しかけるが、由佳は冷めたままだった。
ゴンママに相談した時、ソルティードッグが出された。
ソルティードッグの意味は寡黙だ。

末次庄三郎の謝罪
末次庄三郎は「末次プランニング」という社員四名の零細企業の社長だ。末次の今の悩みは社員とのコミュニケーション。特に若い世代の礼儀の無さや意欲の無さに苛立つことが多い。「ゆとり世代」に仕事を任せることもできないと思う。しかし、老人ホームのパンフレット作成の仕事が入り、ベテラン二人は手がいっぱいで「ゆとり世代」の二人に任せるしかなかった。
トラブルを起こすのではないかと不安に思っていた矢先、老人ホームの広報担当者からクレームが入る。すは「ゆとり世代」二人とお詫びにいくのだが、「ゆとり世代」の言い分に心打たれてしまう。
末次が最後にした決断に感動。

権田鉄雄の阿吽(あうん)
ゴンママこと権田鉄雄は普段は明るく元気で悩みも無いように見えるが、そんなことはない。孤独に耐えられないことがある。
そんなゴンママが立ち直ったのは、過去に自分が他人に教えた言葉「阿吽」だった。