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人生も後半戦

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

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友罪 薬丸岳

益田純一はネットカフェ生活から抜け出すために寮のある工場の面接を受け採用された。同時に、自分と同じ歳の鈴木という男も採用された。寮生活をはじめた二人だが鈴木は、寮の仲間と接しようとしない。寮の仲間と鈴木の関係が悪くなり益田はそれを心配した。
もっとみんなと仲良くした方が良いと声をかけた。それから鈴木は少しずつ心を開く。
鈴木は益田に感謝した。益田は自分の親友だと言った。

鈴木は夜中にはうなされているようで、従業員の清水は、鈴木は犯罪者で身を隠しているのではないかと言う。
益田は鈴木を見ていると学生時代にいじめを苦に自殺した転校生桜井学のことを思い出した。桜井学は益田に助けを求めていたが、助けてあげることが出来なかったことを、今でも悔やんでいる。

益田は工場の事務をする藤沢美代子とはどこかで会っている気がした。それを藤沢に問うが藤沢は知らないと言う。
鈴木は偶然、藤沢美代子の過去の恥ずかしい秘密を知ることになる。

益田はジャーナリストを目指していた。特に少年犯罪に興味があった。
ある時、益田が中学生の時に起きた子供二人を残虐に殺害した事件『黒姫神事件』について調べていた。犯人は自分と同じ歳の十三歳だった。
調べているうちにその犯人が鈴木ではないかと疑いはじめる。
益田は、鈴木の正体を調べようとする。少し読んでいて重く苦しくはなるが、どうなっていくんだろうかと引き込まれてしまう。
そして、最後に益田はある行動を起こすことをする決断をする。



過去に凶悪犯罪を犯した少年が成人になり、普通に生活をしている。もしかして、自分の周りにいるかもしれない。
知り合いが、そうだとわかった時、どんな態度をとってしまうのか?
過去に殺人を犯した人間とわかっても許すことができるのか? そこから態度を一変させるのか?

他にも親と子の関係がテーマになっていたり、マスコミのあり方など、益田が目指すジャーナリスト像とは違う現在の儲け優先のジャーナリストについて等。



はじめて薬丸岳さんの作品を読みました。
いろいろ、考えさせられる素晴らしい作品でした。
生田斗真さんと瑛太さん主演で映画化されていると知って、キャストも合ってると思い映画も観たくなりました。