小説に出てくる難しい言葉
読書をしていると、難しい言葉にぶつかることがあります。前後の話の流れから何となく意味を理解し、読み進めてしまうことが多いのですが、せっかく新しく知らない言葉にぶつかったのです。それを知るチャンスなので、一度、読書を中断して調べてみるのも良いのではないでしょうか。新しい言葉を知ること、新しい知識を得ることが出来るのも読書のよいところです。
小杉健治さんの家族より
隔靴掻痒
みな子は、孝一郎が話をぼかしたような気がしてならなかった。どこか、隔靴掻痒(かつかそうよう)の感があった。意味は
痒いところに手が届かないように、はがゆくもどかしいこと。思うようにいかず、じれったいこと。物事の核心や急所に触れず、もどかしいこと。靴を隔てて痒いところを掻く意から
三省堂 新明解四字熟語辞典より