小説に出てくる意味の知らない言葉
小説を読んでいると、なんとなくストーリーの流れで意味はわかるが、詳しく知らない言葉がよくあります。この敷艦(しきかん)も、そんな言葉です。
これは、塩田武士さんの「罪の声」に出てきました。
罪の声は、昭和の未解決事件グリコ森永事件を題材にした小説で、昭和生まれの我々には大変興味深い作品でした。
敷艦(しきかん)という言葉が出てくるシーンも、グリコ森永事件で一番印象に残っているキツネ目の男のことです。キツネ目の男を目の前にし職務質問するチャンスがあったにも関わらず逃したことを疑問に思うシーンです。
人には必ず「敷艦(しきかん)」がある。仮にキツネ目の男が黙秘を貫いても、彼の身元を特定できれば、人間関係の糸を手繰ることができたはずだ。二度も現場に現れた男に中途半端な尾行をつけることが正解だったのか。可能性の一つをそんなに簡単に捨ててよかったのか。
意味は
住居と関係があることをいふ。〔犯罪語〕住宅に関係あること。弘前 不良青少年仲間。
住所に干渉のあること。〔一般犯罪〕
犯行の家屋場所に何等かの関係あること。